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胃がんは、日本では肺がんに次に死亡率の高いがんになります。男性は女性のおよそ2倍と男性に多く、男女とも60代に胃がん発症のピークがあります。
がんの深達度により早期がんと進行がんに分類されますが、早期胃がんは大きさやリンパ節への転移の有無に関係なく、深達度が粘膜内または粘膜下層までにとどまるものと定義されています。
世界的にみても日本は早期発見の技術や手術成績が優れており、最近では有効な抗がん薬の開発もあって胃がんの治療成績は明らかによくなっています。またよく間違えられやすいのですが、進行がんが末期がんではありません。
胃がんの発生には、環境の影響が強いと考えられています。最近になって、ヘリコバクターピロリ菌が胃のなかにすみ着いて胃がんの原因になっていることがわかってきました。
この細菌は、1994年に国際がん研究機関によって「確実な発がん因子」と分類されました。菌によって慢性の炎症が起こり、慢性萎縮性胃炎から腸上皮化生になり、これらが胃がんの発生原因になると考えられています。
これは、50歳以上の日本人のおよそ80%の保菌率をもっています。Hp陽性の患者さんで粘膜の萎縮の強い人は、萎縮のない人に比べて5倍も胃がんになりやすく、またHp陽性の患者さんで腸上皮化生のみられる人は、みられない人に比べて6倍も胃がんになりやすいとされています。
ただし、Hp陽性者が胃がんに移行する確率は1%未満なので、ヒトではHp感染だけでは胃がんにはならず、Hpによって萎縮性胃炎が進行した状態で色々な発がん因子が積み重なり、胃がんが発生すると考えられています。
つづく
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